こんにちは。
ゲームクリエイターのtkfmです。
この記事では、楽しみながら問題解決力を高めることのできる素敵な本、ペンギン・ハイウェイを紹介します。
- 問題解決力を高めたい
- スタンド・バイミーみたいな少年の冒険を描いた物語が好き
- すこし不思議な世界を楽しみたい
- ペンギンが好き
こんな人におすすめ。
ペンギン・ハイウェイってどんな本?
小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎の研究を始める。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小説。
『ペンギン・ハイウェイ』は、2010年5月に発行されたSF小説です。第31回日本SF大賞を受賞し、2018年にはアニメ映画化もされています。
387ページの本なので、4時間もかからずに読み終わると思います。
内容を箇条書きで要約
この本の内容を箇条書きでざっくり要約するとこんな感じです。
- 主人公のアオヤマ君が色々な謎を研究していく
- 研究の中で様々な問題に直面し、ちゃんとしたプロセスを踏んでそれを解決していく
この本で描かれるのは、主人公のアオヤマ君が研究と題して様々な謎を解明しようと奮闘する姿です。研究の中でアオヤマ君は様々な問題に直面しますが、決して投げ出さずに問題解決に取り組みます。
そんなアオヤマ君の姿を通じて、問題解決について学ぶことができます。
著者は「四畳半神話大系」や「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦
この本の著者は、「四畳半神話大系」や「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦さんです。
すこし不思議な世界を描くのが上手い作家さんで、日常から地続きにファンタジーへと移行していく独特の感覚が味わえます。
登場人物のクセが強いのも特徴です。
3つのおすすめポイント
僕がこの本を読んで良いなと思ったことを、3つのおすすめポイントとして紹介します。
問題解決に挑むことの楽しさを教えてくれる
この本は、問題解決に挑むことの楽しさを教えてくれます。
主人公のアオヤマ君は難しい問題に直面しても決して投げ出さず、その問題の解決に挑みます。仮説と検証を繰り返し、その過程をノートに書き溜め、やがては問題を解決します。
そんなアオヤマ君の姿を見ていると、問題を解決することが楽しいことのように思えてきます。
僕たちは仕事や生活の中で問題に直面すると、プレッシャーを感じて投げ出したくなってしまいます。そんな時はアオヤマ君のことを思い出しましょう。
ちょっと前向きに問題に取り組むことができるようになります。
問題解決の具体的な方法を学ぶことができる
この本では、アオヤマ君の行動を通じて問題解決の具体的なプロセスが描かれます。
対象となる問題はフィクショナルで、決して我々の日常に起こるようなものではありませんが、問題解解決の方法そのものは十分参考になります。
中でも作中に登場する「お父さんの3か条」は、義務教育で教えた方がいいんじゃないかというレベルで実用的なので、ここに書いておきます。
- 問題を分けて小さくすること
- 見る角度を変えること
- 似ている問題を探すこと
難しい問題に直面したときはこの3か条を思い出しましょう。
アイデアにたどり着く方法を学ぶことができる
物語の終盤でアオヤマ君は研究に行き詰まり、新たなアイデアが必要になります。
そこでお父さんがアオヤマ君に話す内容が、とても参考になるのでここに書いておきます。
- 大きな1枚の紙に小さな字で、関係のあることをすべてメモする
- その紙を何度も眺め、いろいろな組み合わせを考える
- よく眠り、よく遊ぶ
- メモが頭の中で自然と繋がる
- 閃く(エウレカ)
このやり方は、『アイデアの作り方』という有名な本に書いてあるやり方を噛み砕いて説明したような内容になっています。
アイデアについて本格的に勉強したい人はこっちも読んでみると良いと思います。
ちなみにエウレカというのは、何かを閃いた時や発見した時に使う言葉です。このブログのタイトルにもなってます。
まとめ:ペンギン・ハイウェイを読んで問題解決力を高めよう
ペンギン・ハイウェイは、物語を楽しみながら問題解決について学べるおすすめの本です。
改めておすすめポイントをまとめます。
- 問題解決に挑むことの楽しさを教えてくれる
- 問題解決の具体的な方法を学ぶことができる
- アイデアにたどり着く方法を学ぶことができる
問題解決力は、クリエイターに必須のスキルです。というより全社会人に必要なスキルだと思います。
みんなもペンギン・ハイウェイを読んで問題解決力を身に着けよう!